電気まめ知識

暮らしに役立つ電気ワンポイントアドバイス
1. スターター型とラピットスタート型
2. 白熱電球の電圧表示について
3. 『A(アンペア)』について
4. ブレーカーが落ちたときの緊急対処法
5.スイッチ、コンセント等に異常はありませんか?

■スターター型とラピットスタート型
耳慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言うと蛍光灯の点灯方法のことです。
みなさまのご家庭の蛍光灯を使っている照明器具には2つの点灯方法があり、それぞれ適合する蛍光ランプが異なります。簡単な見分け方は点灯管(グローランプ・右の写真)があるかないかです。
ある場合はスターター型ない場合はラピットスタート型となります。
ご注意頂きたいのは、ラピットスタート型の照明器具にスターター型のランプを取り付けた場合点灯しません。
(逆の場合は点灯しますが適合のランプをお使い下さい。)またスターター型の照明器具の点灯管が古くなっていると、ランプのみの交換では、なかなか点灯しなかったり、チカチカと点滅してしまったり・・・なんて事が起こります。
スターター型の場合、ランプ交換の時点灯管も合わせて交換することをお奨めします。
ページトップへ

■白熱電球の電圧表示について
みなさまのご家庭でお使いの白熱電球(主にシリカ電球)の電圧表示をご覧下さい。(電球のあたまの部分、新品の場合はパッケージにもに書いてあります。)数字とアルファベットで100V(ボルト)か110Vと書いてあるはずです。
110Vとあれば支障ないのですが、もし100Vとあった場合 少し問題があります。
実は電力会社から供給される電気の電圧(ボルト・V)は常に一定とは限りません。時間帯によって多少の変動があります。たとえば夕食時など、どこのご家庭でも電気の使用量が増える時間帯は2~3V減ってしまい、逆に使用量が下がる夜中の2~3時ぐらいは増加してしまいます。(全部が全部そうなるとはかぎりませんが・・・)
その場合、照明・コンセント・電気機器などは対応されているので問題はありませんが、
100V表示の電球は100V以上の電圧がかかると新品であっても切れてしまいます。そのために110Vまで耐えられる電球があるわけです。
「ウチの外灯、ランプを交換しても頻繁に切れてしまう・・・」
そんな時にはランプの電圧表示を確認してみて下さい。
もしかしたら、これが原因かも・・・!?
ページトップへ

■『A(アンペア)』について
みなさまのご家庭の分電盤のブレーカーに『30A』など○○Aという文字が見られると思います。
この”A”は電気の単位の1つで、導線を1秒間に流れる電気の量を表す”アンペア”と言います。
ブレーカーの他にもコンセント、ドライヤー、電気シェーバーなどほとんどの電化製品に表記してあると思います。コレは『定格電流』と言います。
定格電流を超えた電気を流し続けると電線が過熱して危険です。その為に分電盤には、配線用ブレーカーが取り付けられています。(写真Cのブレーカー)
これは各電気製品を安全に使用するため、電流を流せる上限が決められており、それ以上電流が流れるとブレーカーが落ちる仕組みになっています。
エアコン、電子レンジ、アイロン、ドライヤーなどたくさんの機器を同時に使っていたら、家の一部分だけ停電してしまったなどというご経験がないでしょうか?
これはCのブレーカーのうちの1つ(の回路)が過負荷(使いすぎ)で落ちた為で、落ちたブレーカーから来ている照明、コンセントのみ停電している訳です。
ページトップへ

■ブレーカーが落ちた時(停電してしまった時)の緊急対処法
落ちたブレーカーによって次の2つの原因が考えられます。下の写真をご覧下さい。
1)のブレーカー、またはのブレーカーのいずれかが落ちたとき
過負荷(使いすぎ)です。
エアコン、床暖房、電子レンジなど消費電力の大きいものを同時に使っているときなど落ちる場合があります。とりあえずの処置としては、消費電力の大きい電気機器のうち1台のスイッチをOFFにするか、またはプラグをコンセントから抜いてブレーカーのスイッチを入れて下さい。
「頻繁に落ちる、消費電力の大きいものを同時に使いたい。」そんな時には回路分割、電力会社との契約容量を上げるなど、工事が必要となります。
当社またはお近くの電気工事店までご相談下さい。
2) のブレーカーが落ちたとき
漏電です。とりあえずの処置をご説明します。
手順1 まず分枝回路【のブレーカー】を全て落として下さい。
手順2 漏電ブレーカー【のブレーカー】を入れます。
このときBのブレーカーのスイッチは完全にOFFの状態にはなっていません。
ONとOFFの中間あたりで止まっている(トリップ)はずです。このため、スイッチをいったん一番下まで下げて(完全にOFFにして)から上に上げて下さい。そうすれば入ります。
手順3 最初に落とした分枝回路【のブレーカー】のスイッチを順番に1つずつ入れていきます。
そうしていくと漏電ブレーカー【のブレーカー】がまた(トリップ)落ちます。そのとき入れた分枝回路【のブレーカー】の回路が漏電しています。
手順4 漏電している回路をOFFにしたまま手順2に従ってBのブレーカーを入れ、続きの【のブレーカー】を入れていき最後まで入れ終わったら漏電している回路以外は使用出来ます。
これでとりあえず真っ暗闇で何も見えない状態からは脱出できます。

漏電は放置しておくと感電、火災等の原因となり大変危険です!!
また、外部のコンセントが雨などで濡れて漏電した時など放置しておくと乾いて漏電しなくなってしまう場合があります。漏電は症状が出ている時でないと原因究明が出来ません。
漏電した場合はなるべく早く当社またはお近くの電気工事店までご連絡下さい。
ページトップへ

■スイッチ、コンセント等に異常はありませんか?
・ プラグをコンセントに差したときにグラつく、またはゆるい。
・ 照明のスイッチがカチッと入る感じがあまりない。
・ スイッチやコンセントから悪臭、異臭がする。

これらの症状がある場合、接触不良の可能性があり、放置すると熱を持って火災を引き起こす原因となり大変危険です!!
この場合新品と交換するわけですが、交換には電気工事士免状が必要です。
無資格の方の工事は危険です!絶対におやめ下さい!!
【接触不良を起こしたスイッチ】
見える部分(上の写真左)は変化が見られないが内部は焼け焦げている。
ページトップへ